インターネットカフェを語る

まんが・インターネットカフェ、その歴史

2000年代に到来した、新型カフェ

21世紀になってからすでに15年が過ぎ、もう間もなく16年になろうとしています。時間の経過は早いものですが、それだけ人間の生きているスピードなんてたかが知れていると、その小ささに淘汰されそうだ。ですがこうしてかつては近未来と言われた時代を迎えたはいいものの、昭和の時代に語り継がれていたものとは、世間の乖離性は際立っていると感じる人が多いと思います。筆者も同じだ、これであと90年程度過ぎれば万能ネコ(?)型ロボットが登場すると言われても、あまり実感はない。ロボット技術についてもまだ技術的にはそこまで進化しているわけではない、冷静になってみると40年以上前の人が想像した21世紀とは、どんなに誇張された妄想だったのかが見て取れるはずだ。

こんなはずではなかったと言われる中で、街を見てみると10年前と比べたら変わっているところもあれば、そうでないものもある。筆者の現在住んでいる街は、丁度都市開発を行っていたので、ものの見事すぎるくらい変貌しているケースも有りますが、都市部で極端なケースが発生することは余りありません。ですが1つ、ある意味この時代だからこそ登場して、その名を広めた存在があるとするならこれだと提示したい。『インターネットカフェ』、20世紀までは誰も考えたことのなかった施設で、今では都市部の駅であれば必ず複数点存在しているのは当たり前と、全国的に広がっている商業施設だ。

誰もが一度は利用したことがあると思います、かくいう筆者も一時期は頻繁に利用していましたが、今では全く立ち寄ることはありません。店先を通過しても、中を覗いて入店しようかという気にもならないので、心情の変化は起きているようです。インターネットカフェ、一昔前は『まんが喫茶』とも呼ばれていたこちらの施設、そのことについてここでは個人的な意見に基づきつつ話をしていこう。

それぞれのカフェに違いはあるか

インターネットカフェとまんが喫茶、この2つが21世紀になってから到来して存在感を強めた商業施設と言えるでしょう。他にも色々ありますが、レジャー施設という向きで見れば、ここほど充実した時間を過ごせる場所はないと、そう考えている人もいるはずだ。ですがいまいち違いが分からないと思う人もいるでしょう。なのでまずは違いについて話をしていきますが、単刀直入に申し上げるとそんなものは存在しない、こう一言で全て片付けられてしまうのです。

以前までははっきりと分かつ違いはあれど、今ではその境界線は存在しないといってもいいくらいに希薄なものになってしまっている。いつからこうなったのかと考えると、やはり契機は『IT技術推進』によるパソコンの普及だろう。まだ推進されて間もない頃は、一般家庭にあれば物珍しかったですが、その分持っていると誇りにすら感じた人も多かったでしょう。筆者も欲しかったが、当然親が許可することなく、それでもパソコンを使いたかったのでインターネットカフェに足を運んだものだ。まだ数は少なかったが、2000年代始め頃にもインターネットカフェは、少しずつその数を増していったのです。

あえて区分するなら

そこで筆者個人としてあえて、インターネットカフェとまんが喫茶の両方に違いがあるとする、それをはっきりとするなら個人的にはこう考える。

  • まんが喫茶:90年代を境に登場、漫画を中心としたレジャー施設として普及
  • インターネットカフェ:同じく90年代に登場したが、本格的なブームは00年代になる。パソコン・漫画、その他諸々のサービスが用意されている

まんが喫茶については、それまでにも存在していたと考えていいでしょう。喫茶店に漫画を始め、雑誌等が置かれていた事もそうですが、そんな気軽な時間を過ごすことを目的にしたのが、喫茶店だ。今では完全にお茶をしてのんびりと過ごすのが目的になっていますが、かつては喫茶店にいくことがオシャレだったので、入り浸っていた人も多いと聞いている。用もないのに長時間滞在しても時間の使い道がない、そういう時こそ暇が潰せる何かを用意しないといけません。

その後喫茶店とは違い、漫画を中心に様々なレジャーを一つの店舗で楽しめる店舗として、まんが喫茶が先んじて登場する。この時、漫画だけではなく、ゲームのレンタルも出来るようにした。ゲームも色々で、プレイステーションはもちろん、今は懐かしいセガサターンもそうだが、ある時はドリームキャストなんてものもあった。商業施設として顧客の要望に応えるためにはあらゆるサービスに精通していないといけない、その流れが後のインターネットカフェに繋がっていく。

脱皮と進化

ものすごい極端に言わせてもらえば、インターネットカフェとはまんが喫茶が一皮むけて進化した、いわば脱皮したようなものでしょう。それまでパソコンを使用する人はマイナーな人しかおらず、また市場としても不完全なものでした。黎明期は90年代始め頃ですが、10年という時間でどれほどの人がパソコンを使っていたかと調べるには、あまりに統計的なデータが足りません。それから急速に普及したのも、IT革命という技術導入・促進があったからこそ、まんが喫茶も新しいステップを踏み出すことになる。

ですがパソコン1つ入れてどうにかなるわけではない、それだけを目的にしているとどうしても飽きが来てしまうため、引き続き漫画は店内に設置されている。ただゲームなどの貸出こそ減ってきていましたが、逆にゲームセンターのような雰囲気を持つようになっていった。いうなれば、まんが喫茶・インターネットカフェと来て、『複合カフェ』とまでその歴史が続いている。

そして現在、まんが喫茶という言葉を使う人は少なくなり、インターネットカフェと呼ぶ人がほとんどとなった。

パソコンと漫画のセットは当たり前

そして現在、インターネットカフェといえば漫画とインターネットの両方が楽しめる施設となっている。とはいえ、今となってはスマホやタブレット端末の登場で、外出先でもインターネットをいつでもどこでも、気軽に出来るまでに環境は整ってしまっている。筆者もスマホもそうだが、自身の専用パソコンを持ち始めたらインターネットカフェに足を運ぶことをやめてしまった。出かけた先で時間が空いてしまった時も、わざわざ入ろうと思わず、普通のカフェに入店しているくらいです。

そんなインターネットカフェも現代になれば、店舗内に様々な施設やサービスが導入され、その発展さに驚かされます。個人的にびっくりしたのが、『シャワー室』の登場だ。インターネットカフェ、どこを目指しているんだろうと謎が深まった瞬間だったりする。