ITの登場

まんが・インターネットカフェ、その歴史

個人で設置が可能に

アメリカを始めとした国でインターネットカフェが登場し、発展が期待されたのは日本でも同じ。しかし始まったのは2001年となっているのは、この当時はまだモデムの取り付けが規制により容易に設置できなかったこと、業者に依頼しなければ設置してはいけないなど、様々な縛りが存在していたため、導入へと踏みきれなかった。それも規制緩和と個人でモデム設置が可能となり、それまでまんが喫茶を営んでいたところは新たなサービスとして、パソコンを導入し始める。通信料金の問題もありましたが、定額制が導入されたことによりその人気を後押ししていく。こうした点がより導入の安さに拍車をかけたことで、まんが喫茶がインターネットカフェという色みを帯びていった。

筆者も学生時代、まだパソコンを持っていなかった頃はよく入り浸っていたもの。ですがいつ訪れても常に混み合いを見せており、最悪待たなければ利用できないという状況が連続したものだ。これには辟易したもの、それだけ需要があったと思えば納得できるでしょう。多くの人がパソコンを利用する必要性を認識していたと言われると、恐らくそんな人は殆どいないでしょう。個人的に言わせれば物珍しさもあり、また暇つぶしの道具としてよく色々なことをしていたものだ。

この頃はまだパソコンを使用して仕事をする、なんて想像もしていなかったが、今ではパソコン無くして生きていけない身分なので、依存症と言われれば依存症でしょう。自宅にパソコンを所持していない、またはネット環境が整備されていないなど理由はそれぞれですが、インターネットカフェはIT革命をきっかけにしてその認知度を増していく。店舗の数も急激に増え、気づけば数十メートル先にライバル店が出来るなどの競合店も多数出店していた。

こうしてインターネットカフェというビジネスが、日本でも当たり前のようになっていき、その数を増やしていく。また同時にパソコンが店舗で、漫画と並ぶ人気コンテンツになった瞬間でもあった。

現在のインターネットカフェとは

インターネットカフェが登場して、その人気を加速的に上げていきましたが、全盛期はどんなに見積もっても2005年くらいが最高潮ではないかと考えられる。つまり、それ以降については少しずつインターネットカフェをわざわざ利用するほど、パソコンを外出先で利用する人ばかりが集まる場所として、その価値を発揮しにくくなった。パソコンを始め、携帯やスマホなどの高性能端末が登場すればするほど、わざわざインターネットカフェに入店する意味が見出しにくくなります。諸外国ではインターネットカフェでオンラインゲームをするのが普通になっていますが、日本ではそのような流れに乗ることはありませんでした。しいていうなら、インターネットカフェの存在感は日本がパソコン導入を全国的に広げようとする動きにより、強制的に市場規模が縮められてしまったと言えるでしょう。

痛し痒しな状況下で、文句ばかり言っていられる状況ではありません。業界としても、なんとかして他者よりも充実したサービスを提供できるよう、施設を充実させることに専念していく。さながらそれは、店内を一種のテーマパークめいたレジャー施設へと変貌させていく。

こんな施設も

外出先で少し用事があり、とあるインターネットカフェに入店したことがある。初めて来た店だったが、そこへ訪れたときにしばらく来ていなかったせいか、あるものが導入されているのを知った時はさすがに驚いた。それとは、シャワー施設だ。まさか商業施設の、宿泊することを前提にしていないところでシャワーを浴びる人がいるのかと、その時は軽く流していた。ニーズがあるのかと疑問に思ったが、意外とあると後で知った時は流石に驚いたものです。

しかしそれだけに留まらず、他にもこんなものを取り入れた変わり種過ぎるインターネットカフェも登場する。

  • 日焼けサロン顔負けの日焼けマシーン
  • 美術館を模したギャラリー
  • ダーツ・ビリヤードなどの遊戯台設置

ここまで来るとインターネットカフェ、その原点たる喫茶店とはかけ離れた総合テーマパークなのではと思い知らされる。多分だが、こうしたあまりに多様な施設を導入することに躍起する姿に、筆者は飽々したのだろう。パソコンを所持し始めたときにはインターネットカフェもよほど困らなければ、訪れることも無くなっていった。ユニークさは評価できるかもしれませんが、あまりに多様すぎるのも考えものだろう。

利便性が増した分だけ

今でもインターネットカフェは存在していますが、現在と10年ほど前とでは経営方針もそうですが、色々な意味で異なっている。中でも代表的なのは、『身分証の提示を前提にした、会員証の作成』だろう、筆者が通っていたインターネットカフェでも何件かは会員証の発行をしていましたが、その大半はほとんど『任意』によるものでした。それが現在では『絶対』となっており、身分証のない人の利用は受け付けられないという店舗が増えている。

どうしてか、その理由はインターネットカフェというものが到来したことで、問題視されるようになった点に関係していた。便利すぎる社会だからこそ生じた歪み、とでもいうべきかもしれません。