主にどんなときに使うか

まんが・インターネットカフェ、その歴史

利用する瞬間を考えてみる

そんなインターネットカフェですが、現在でもその需要は高いといえるのでしょうか。ネットを使うのが当たり前になっている現代人、インターネットカフェに入ってまでネットをする意味があるのでしょう。筆者が利用していたのは、あくまでパソコンを持っていなかったから、これが一番大きい。そのため、パソコンを購入してしまえば、よほどのことでもない限り施設へ赴くこともなく、いつしか全くといっていいほど足を運ばなくなった。かれこれ数年以上は店内へと足を運んでいませんが、さほど大きな変化はないでしょう。

利用する時とはどんな時か、それを少し考えてみると大雑把にまとめればこんなところだろう。

  • ケース1:ネットが使えなくなり、急遽情報が必要になった
  • ケース2:時間つぶしをして、電話のパケットを節約するため
  • ケース3:なんとなく、行き場をなくして訪れる

1と2はともかく、3についてはリアルに目的なく、そこにあるから訪れるんだという人もいるそうだ。目的なく訪れて面白いのかと尋ねられると、条件を満たしてしまう要素があるからです。インターネットは今となっては腐るほど出来ますが、今時のインターネットカフェは漫画が常備されているため、気軽に読める。店舗によっては責任者の好みによって、マニアックな漫画が設置されていることもあるので、ファンの人や見たことがない人にすればいくらでも楽しめます。

登場してからだいぶ経ちますが、インターネットカフェの本質はまんが喫茶からかけ離れることは無いと言って良いかもしれません。

著作物を巡る問題が勃発

ただこうしたインターネットカフェが台頭したことにより、悪影響を及ぼしていることがあると言われている点があります。それは、設置されている漫画が、著作権法に違反しているのではないかという点だ。何を言っているのかと思う人もいるでしょうが、よく考えればなくはないのです。

今ではレンタルビデオで市場を先駆しているTSUTAYAも一部店舗では、漫画のレンタルサービスを導入している。個人的には利用したいとは思わないが、需要としてみれば高いといえるでしょう。インタネットカフェ、その前身といえるまんが喫茶もそれがあったからこそ発達した。見たい漫画がいつでも読める、時間は限定的だが暇をつぶすにはもってこいの施設だ。

しかし例えば、こうしたインタネットカフェを中心とした漫画を貸し出すところに、コミックスの新刊がまだ継続している作品の、最新刊が導入されたらどうなるか想像できるでしょうか。買わなくても最新刊がいつでも読める、カフェとしては客引きにもなっていい売上効果と言えるでしょうが、これは悪影響しか及ぼしません。もし仮にその当日に発売されたコミックスの最新刊が即日、すべてインターネットカフェ、あるいはそれに似たレンタルショップに並べば、書籍の売上はガタ落ちだ。こうした事態は著作権が正しく保護されていないと指摘されても、おかしくないのは分かるでしょう。

それが明確に指摘されるまでは、各インターネットカフェもしがらみに関係なく好き放題していたところもあったのではないか、そう予想できる。気づけば無視できないくらいに発達した状況を打破するため、あることが施行されました。

レンタルは認めない

インターネットの横行があまりに目立ってきたため、著作物に関する法律で附則4条の2に新しく項目が追加された。

書籍または雑誌の貸予による場合は、当分の間適用しない

これは要するに、漫画は貸与権が与えられないものとして、破ったところは罰則が与えられるということを意味している。その割にはインターネットカフェでは堂々と本の貸出をしていたので、あまり光化はなかったようだ。それもあってか、この附則は2004年には法改正により改めて廃止される。ただ事実上、底抜けだったと見た方が適切かもしれません。

また悪影響を生み出さないよう、漫画の最新刊が発売された際には発売当日からある程度期間をおいて店内に設置されること、これが暗黙の内に了解となった。そうでないと今の書籍業界が破綻してしまう、そんな未来が来てしまいかねないからだ。

全盛期はとうに過ぎている

漫画の存在感は確かに大きい、ですがそれを見たいがためにわざわざ利用するのも面倒だ、そう思っている人もいるでしょう。特別時間が空いたわけではないのに入店し、漫画を読む時間に当てる人もいるでしょう。これだけでみればまだまだ需要はありそうですが、今はインターネットが利用できることも1つの売りにしているため、漫画とインターネットの二本柱と言える。

ですがパソコンが急速に普及し、インターネットを使うのは嗜みとまでになったため、その勢いは当時よりも格段に落ち着いてしまっている。10年前ならまだ少し勢いはあったものの、現在となると漫画とインターネットだけでなく、様々なレジャーを導入して客寄せをしている。業界の熾烈な争いが垣間見える瞬間でもある。