歴史を垣間見る

まんが・インターネットカフェ、その歴史

始まりは何処から

そんなインタネットカフェの原点であるまんが喫茶、その起源は何処から始まりとなったのでしょう。いざ考えてみると、そんなところ何処にでもありそうと思う人もいるでしょう。ですがきちんとした始まりは存在していた。東京ではない、愛知県は名古屋にある喫茶店で漫画が読み放題だったことが、全ての始まりだという。詳細は定かではありませんが、漫画が無料で読み放題、店内で飲食物が注文できて、しかも何時間と居座っても問題ないという、理想的な環境だったという。時代は定かではありませんが、文明の利器たるものがほとんど存在しなかったので、暇をもてあます人たちには最高の娯楽施設といえるでしょう。名古屋といえば、何と言ってもパチンコを一番最初に連想してしまいますが、お金の掛かる遊びですし、出来る人も限られてきます。そうした人達にはこうした喫茶店の有り難みが大きかったのは間違いない。

よくこんな経営方針で採算がとれるなぁ、なんて思う人はいないでしょう。そう、最大の問題にして一番の課題がそこだった。漫画が読み放題、飲食を注文すればいつまでも居座れるとあっては、それは誰だっていつづけるでしょう。しかし店側にすれば長時間滞在されれば、回転率も悪くなり、経営はあっという間に火の車状態だ。予想するまでもないが、かなり自転車操業だったのはいうまでもない。また注文するとしても、飲み物1つとかその程度だったのではないか。

喫茶店では良くある話ですが、簡単な注文をした後は堂々と長時間居座るお客さんなどよくいる、筆者も以前働いていた時は店に最大8時間以上も在店していたお客さんもいる、中には学生で眠るために来た人もいるので、お客さんのご都合主義には振り回されたものだ。

こうした経緯もあって、必然と漫画を提供する代わりに時間制を採用してローテーションを回す、という仕組みにシフトしていったようです。

漫画ブームが後押し

今でこそ日本人が漫画を読むのは文化的に一般化されていますが、それも現代ならではの特徴だ。これが4~50年以上前になると漫画などと腑抜けたものを見ているなんて、と言われたという。時代なのでしょうがありませんが、いうなれば日本男子たるもの快活に体を動かして、鍛えることこそ是なり、という考えが基本だったと言える。女性も粛々と夫の三歩後ろを下がってついていくことが美学なり、なんてれレトロな価値観が当たり前だった時代です。そんな考えを持っていた当時の大人にすれば、堕落させる存在として毛嫌いしても可笑しくないものでした。

しかしそれも変化するのが、ジャンプなどを始めとした週刊マンガ雑誌の台頭により、連載される漫画作品が日本を中心とした大ヒットを繰り出すことになる。中でもやはり日本のサブカルチャーが国内に留まらず、世界へと羽ばたくキッカケを生み出したのは『ドラゴンボール』だ。鳥山明さん生涯で最大のヒット作であり、伝説の漫画としても語り継がれる今作を筆頭に、日本では漫画ブームが本格的になる。

最初は男性を中心とした文化に、それから90年代に突入すれば女性層もファンにするため、女性向けのコミックスが多く刊行される。『ガラスの仮面』・『花より男子』・『こどものおもちゃ』といったヒット作を繰り出していったことで、若者たちの心は漫画一色になった。そんな中でまんが喫茶が注目を集め、時間制限にしてもいつでも読めるその利便性に多くの子どもたちが連日押しかけた。

そしてこの社会的ヒットに乗じて、企業も本格的なまんが喫茶を商業的に扱っていこうとする動きが活発になっていった。

漫画あってこそのまんが喫茶

まんが喫茶がここまで発達したのは、サブカルチャーである漫画が日本で大ヒットしたことが最大の理由といえるのです。もしこれで、文化としてほとんど発展しなかったら、状況は違っていたでしょう。インターネットはともかく、漫画を読むなんてマイナーな人たちだけだと、そう社会的に弾圧されていたらインタネットカフェも存在しなかったといえる。

言い過ぎということでもないでしょう、もしも国の方針がとあるK国と同一であれば、不安分子を振りまくものを容認することなどしません。ただ日本も戦前はそんなお硬い軍国主義だったので、そのまま来ていたらと思うとゾッとする話だ。

漫画の次が

そうして漫画が注目される中で、90年代にはジャンプが黄金期を迎えるなど更にその勢いを伸ばしていきます。そしてまんが喫茶の需要性も伸びるとして、様々な企業が市場参入し、まんが喫茶は瞬く間に全国的な規模へと進出していった。

ただそれも店舗が増えれば増えるほど独自性を失い、顧客争奪戦が繰り広げられていく。お客さんが来てこそ絶対であるため、どうにかしてもっと来店する人間を増やせないかと考えられていた中で、新たに導く要素として導入されたものこそ、インターネットという先進的文化の一端だった。