パソコンの台頭

まんが・インターネットカフェ、その歴史

まんが喫茶への導入

まんが喫茶の登場で、娯楽を愉悦とする人々が増加していき、新たな文化が誕生した瞬間と言えるでしょう。そう考えれば、日本でのまんが喫茶というのもある種、固有の文化と言って良いのかもしれませんね。そもそも喫茶店に漫画を置いて、さぁご自由にお読み下さいとなったら誰でも長時間の滞在は、常習的になってしまうのも頷ける。ただで漫画が読めて、コーヒー一杯を1日惰性に過ごせるのですから、この上ない環境だ。それだと採算が取れず、結果として今のインターネットカフェに続いていく時間制を採用することで、回転率という問題を解消したと言える。

ですがそうした中で漫画の著作権が宙ぶらりんな状態にあることが問題視され、危機的側面に陥ります。インターネットカフェを取り巻く問題は現在も様々ありますが、第一の転換期といえる問題提起された瞬間といえるだろう。もしこれで見過ごされていたらとしたら、出版業界を悩ます社会問題へと拍車をかけていたかもしれませんね。このように世間の状況もあって、ただ漫画を置いて経営するだけでは商業施設として成立せず、また売上という実情を得ることも難しくなってしまいます。そんな中でもっとお客さんを引き込めるものは無いかと考えたとき、導入されたのがパソコンだ。

平たく言えばパソコンとインターネット、この二種類だろう。パソコン単体で出来ることといえば、ゲームもそうですが、それ以外の使い道は登場したての頃、日本では示されていませんでした。ただ産業的革命とも言えるコンピューターの登場は、世間の関心を集めるのに十分すぎるもので、扱いたいという人の数は増えていく。今まで興味がなかった人にとっては、新たな文明の利器に心躍ったことでしょう。それがいつしか、まんが喫茶の中で同等の価値を保つ商品へと扱われるようになっていく。

原点はどこか

まんが喫茶は日本の原点とすると、インターネットカフェもそうだと思うでしょう。しかしパソコンそのものは日本で開発されたものではない、欧米諸国を中心とした国では90年代以前から既に利用が始まっていた。そう、インターネットカフェというスタイルが最初に生まれたのは、他でもないアメリカだったのです。元々日本にパソコンが登場した頃は大多数の人がその存在を、辛うじて耳にしている程度だった。今でこそ日常的に使用するのが当たり前になっていますが、それも最近の話。そうした中でアメリカカフェではパソコンを設置している喫茶店が増えていたという。

驚異といってもいいくらいの発達速度で進化しているインターネットですが、アメリカのこうした喫茶店で殆どの人が電子掲示板、つまりSNSを主とした利用目的で訪れていたのです。当時の状況で言われているのは、物理学者から果てはニートな若者などがこぞって集結していたという。この頃からインターネットカフェを利用する人の客層が、千差万別だったよう。当時からあまり変わっていない所を見ると、堕落させるには十分すぎるアイテムなのかもしれません。

こうして登場したインターネットカフェは、アメリカ国内でも今までにないコミュニケーションツールとして利用され、その人気を高めていったのです。

パソコンの高すぎた価値

そんなにパソコンを操作するのが好きなら、直に購入してしまえば早いのではないか、そう思うでしょう。ですが、当時と今ではパソコン本体の値段はかなり違っている。今でこそ安価に手に入れやすくはなっているものの、買っても使いこなせない人が多かったというのもあるでしょう。購入して持っていれば自慢になりますが、パソコンという精密機械を使いこなすには、やはり知識と技術が必要になる。専門家ならいざ知らず、登場したばかりの最新機器を手に入れても翻弄されていては、本末転倒だ。

親しみやすくなっているのも、まだ誰も使い方をいまいち示すことが出来なかった時代に熱心なほど取り組んだ先駆者たちがいたからだ。彼らがいたからこそ、ここまで人間の生活に密着する、希少な存在へとその地位が底上げされたのです。

またこんなことも考えられます、あまりに高すぎるために壊したくないと、臆病腰になった人もいるのではないだろうか。壊れても修理できない、そんな悩みも何処かで火種が燻っていたのかもしれません。

何をしても構わない

こういう考えは本来良くないが、人間というものは自分のものでなければ、多少なりとも乱暴に扱ってもいいと考えがちだと思っている。インターネットカフェに設置されたパソコンにしても、壊さない程度に使用すれば、文句を付けられるいわれはないと考えやすい。実際、当時のアメリカでもキーボードにコーヒーが掛かってもいいよう、カバーが常時付けられていたというから、壊れる頻度はかなり高かったのではないでしょうか。

始まりはゆっくりと

こうしてインターネットカフェは少しずつ、その価値を広めていくようになり、日本でも始まっていきます。ですがアメリカでは90年代頃からとなっていますが、日本のインターネットカフェはパソコンの値段がローコスト化される、2001年以降こそその全盛期となっている。